MAPの活動領域です。

(1)音楽療法セッション

施設や個人を対象にした音楽療法セッションを実施しています。子ども、精神科、疾病予防、高齢者向けのセッションを、MAPスタッフが提供します。

(2)音楽療法実践スキル養成講座

施設で提供されている日常リハおよび生活ケアに音楽を取り入れるにあたって、職員の皆様に音楽療法の知識と手法を習得していただくことを狙いとした講座です。

(3)音楽療法に利用する楽器・CD

楽器は、相手が「なんだろう」と興味を覚えるような仕掛けをすること、さらに障がいを持つ方を対象にした場合であれば、扱いやすい工夫をすることが大切です。そのような楽器をご提供いたします。
また音楽療法の中で、心と身体の調和を保つために使用する、サウンドヒーリングのCDをご提供いたします。楽器やCDをご希望の方には有償でご提供いたします。

(4)音楽療法セミナー

毎日の活動の中で音楽リハに自ら取り組むために、音楽療法の基本的な知識や実践的手法を、ご家族や利用者様に分かりやすくご説明致します。



MAPの音楽療法セッションです。

子どもの音楽療法

コミュ二ケーション能力や認知、発語、社会性などを伸ばしていくことや情緒の安定などを目標において、お子さんの発達を支援して行きます。
また、生活の中での大切な余暇活動の手助けとしても音楽療法を利用して頂きたいと思います。本人のみでなくご保護者・ご家族への支援も勉強会・相談会等で行います。

精神科の音楽療法

病気・障がいの治療、症状の軽減にとらわれず音楽を用いた自己表現により、自分自身を肯定的にとらえることを目的としています。グループ活動する中で、音楽のもつコミュニケーションの働きを応用し、他者と交流する喜びと自信を獲得するプロセスを大切にしています。

疾病予防の音楽療法

演奏技術の習得・音楽サークル活動・コーラス・リラクセーションのための環境音楽・サウンドヒーリングなどを通して、自律神経機能の回復やリンパ刺激へと広がり、自然治癒力を高め健康維持を目指します。

高齢者の音楽療法

個々の障がいの回復・機能の改善という狭義にとどまらず、メンタルヘルス・生活の質の向上を目指します。また、予防医学としての活用に着目し、人が人らしくある「ひと時」を提供します。自尊感情・達成感・充実感を重視した回想法、心理療法、感覚刺激療法を取り入れることにより、活動性の向上と情動の安定化を重視しています。



音楽療法セミナーの内容です。

○おと・音楽を使うということ

 ・“音楽”の演出する“場”に身を置く
 ・“おと”の響きを感じる
 ・楽器を扱う
 ・おとにより自らの感情を表現する
 ・おと・音楽へ意識を集中する
 ・音楽を介してコミュニケーションする

○音楽療法が「療法」であるために

 ・療法とは何かを認識する
 ・対象となる方のできることを伸ばす
 ・おと・音楽を意図的に使用する
 ・体系立てた方法でアプローチする

○音楽療法の目指すもの

 ・日常生活に音楽を取り入れ、楽しめる場をつくる
 ・人が自立して生活するための機能を高める
 ・経過観察と効果査定を目に見える形で記録
 ・それを今後の活動のために活かす

○リハビリテーションとしての音楽療法

 ・『食』:嚥下訓練・上肢訓練
 ・『息』:呼吸リハビリテーション・呼吸器強化
 ・『動』:移動移乗訓練
 ・『想・創』:イメージすることと作り出すこと
 ・『絆』:コミュニケーション・言語訓練

○施設での音楽療法への取組み方

 ・音楽療法に関して、職員の共通認識を育てる
 ・定期的に実施する
 ・音が良く、扱い易い楽器を用意する
 ・リハビリにつながる用具を併用する
 ・地域へ深く関わる行事を実施する
 ・よりよく生きたいという思いを大切にする